Jan 30, 2014

blue in the morning


3時に起きて絵を描くというと
すごい!偉い!と褒められることが多い。
でも実際のところ昼過ぎには眠くて眠くて10分ほど仮眠をとることもあるし、
夜は基本は9時〜10時、早ければ8時台に寝てしまいます。
ただ早寝早起きであるというだけです。

この生活に行き着いたのはかなりいろんな実験の末で、
夜がいいのか、朝がいいのか、分散させるのがいいのか、
どうやって自分の時間、母親でも嫁でもない時間を作れるのか試行錯誤し続けています。

今も切羽詰まったときには夜型に変更して、
睡眠時間を削って「起きられるだけ描く」なんてこともするし、
そんなことをすると次の日睡眠不足で子どもの相手もままならず、
はっきり言って最悪。

今はいい感じに2〜4時の間に目覚め、娘が起きだす6時半頃までの間、
ぐっと集中するというペースが出来ています。
ほとんど偶然の産物です。

唯一自分に自信のあることと言えば寝起きが良いことだけ。
目覚めたその瞬間に起き上がって
お湯を沸かしながらTwitterなど見つつ珈琲を入れて
さっと机に向かう事が出来ること。
朝に強いのは小さい頃からずっとそうなので、朝方の性分なんでしょう。




ハルキストというには程遠い浅いファンですが、村上春樹は好きです。
最近村上春樹も4時前後に起きると知って、
たぶんアメリカにいるだろうし時差はあれども、
夜明け前の友よ…と勝手に喜んでしまいました。
同じようにTwitterで3時、4時に起きている人を見ると
(大抵の人は夜からずっと起きている、ずっともっとお仕事されてる人たちですが)
おぉ、みんなもこのまま夜明けを見るの?と
昼間にはない仲間意識を抱いています。こっそり。




今は朝焼けは6時過ぎかな。




夜明け。
夜明けの朝焼けの前の青い空は本当にすごい。
透明なのに青い。青いのにどこまでも透けていて、宇宙が見えている。
目に映るもの、なにもかも青い。真っ青の世界になるの、一瞬。
早起きの一番の得は、あの青かもしれません。








Jan 27, 2014

picture book talk



ここ数年で変化したことを挙げようと思えばきりがないですが、
そのひとつとして好きな絵本、読む絵本の傾向ががらりと変わりました。

学生時代は大人向けの絵本や、
はっきり大人向けでなくても詩画集のような絵本、
美しい繊細な絵の絵本などが好きで
買い求めていたのはそんな絵本ばかり。

例えば「ブリキの音符」などアートンの大人の絵本シリーズや、
最近復刊されたパロル舎の画本宮沢賢治、
エロール・ル・カインにはまったり、ゴーリーの絵本を集めてみたり…
絵本というよりは美術品のような気持ちでそれらを眺めていました。
(もちろん今も大好きです。)






それから結婚して子どもが生まれ
子どもと一緒に読める絵本を探したり戴いたり、
そして私自身が動物的にも変化し、
気がつけば以前は気にもかけなかった絵本ばかり手に取っています。
優しい色に溢れてるもの
短い言葉の響きが面白いもの。
動物の愛らしさや、季節を感じる植物や森の描写に感動するようになったのも最近のことです。

また本屋さんに行って驚くのは
小さい頃読んだ絵本と突然にふと再会した時。
もう20数年、その絵本のことなんて一度も思い出さなかったのに
再び本を開けば眠っていた記憶の引き出しがぽーん!と飛び出してくるのです。
表紙を見て「あれ?どこかで見覚えが…」と思い、
本を開いて「あっこれは…!」と、もうその瞬間、私は5歳の自分に戻っています。

最近では「どろだんご」という絵本を偶然手にとり、
小さいころ、絵本に登場するぴかぴかの、ほとんど美味しそうな泥だんごを見た時の
なんとも言えない快感を思い出したのでした。





しかし作る方というのはそんなに簡単には変化してくれず
ずっと描いてきた自分の世界らしきものと
作ってみたいと思う世界の間で
ぐらぐら揺れて、迷って、悩んでばかりいます。

ただただ作るのみ。
前に進んでいるのか、横移動してるんだかよく分かんない日々ですが
作って描いていろんな方に見て頂けるよう今日も午前3時に起きるのでした。



Jan 24, 2014

2 years old girl


つい先日次女が2歳になりました。
2歳?2歳だって?

あっという間ねとみんなが言うし、本当にあっという間ですが、
必死に子育てしているその時はぜーんぜんあっという間でなくて、
でも過ぎ去ってしまうとやっぱりあっという間。

どこのお家もそうだとは思いますが
二人目の子どもは知らぬ間にぐんぐん育ち
本人もたくましく要領もよく、でもとっても甘えん坊。
いつまでも赤ちゃんのような気がしていたけど
もうすっかり「こども」なのね。
お姉ちゃんの真似をしてワンピースを着て
「かわいいでじょ?」と喜ぶ姿を見て思うのです。

今だって
3つくらいおかずを作りながら
長女の話し相手をしながら
次女の「はな、でた」「ぎゅうにゅう、のむ」に応えながら
うわ、牛乳こぼした!なんて場面には
きりきり舞いでくるくる回って発狂していますが
それでもね、赤子はもういなくなり
立派な姉妹が家で遊んでいるのです。
こどもってすごい。

長い間お会いしていなかったご近所のお婆さまとたまたま公園で出会い、
普段はご挨拶ぐらいだけど、なんとなくベンチに座ってゆっくりお話をしました。
親兄弟も遠く、育児は母親に任せきりだった時代、
ひとりで兄弟を育て上げたという彼女は
今年の4月に入園式を迎えるうちの長女を見て
「お母さん、よくやったわね。えらかったわ。本当にえらかったわ。」
と力強く言ってくれました。
うぅっと目頭が熱くなったのは言うまでもなく。





少し前には鎌倉に遊びに行きました。
鎌倉と言えば駅の近くのわいわいと賑わったイメージだったのですが、
江の電沿いってあんなにのんびりしてる。
行きたかったお店を巡り、後からふと、どのお店も女性がひとりで作っているお店だと気がつきました。
もの作りをされていたり、お子さんがいらっしゃったり、三種三様。
みなさん、本当にかっこよかったです。





由比ケ浜で貝殻を拾って。
娘たちは海への警戒心がつよ過ぎて、
波打ち際から10メートルくらい離れたところまでしか行ってくれません・・・






Jan 10, 2014

2014 winter




寒中お見舞い申し上げます。


本格的な冬です。
春はすぐそこ…と言うにはまだまだ早いですが
年が明けるとなんとなく春に目が向くもの。



今年はいろんなことがまた変わっていく年。

「むかしはあおちゃん、おっぱいをのんでたんだよね」と
昨日不思議そうに長女が言いました。
そうなの、もうすっかり昔のことみたい。
おっぱいを卒業して、まだたった2年しか経っていないのにね。


暖かくしてお過ごし下さい。