Nov 2, 2015

long time no see

前回の日記は9月14日、夏休みについて書いていた。
今日は寒くて、湯たんぽを足にあてています。

いろいろとお知らせご報告を。

まずは、少し前になりますがホームページをリニューアルしました。


Storiesというページでは、私家版絵本を全ページ読んでいただけるようになりました。
是非覗いてみて下さい。




10月中、愛知県のレイモンド庄中保育園で
「おやすみてんし」の原画を展示していました。
保育園なので一般の方は入れないのですが、
園児さんに原画を見ていただけてとても嬉しかったです。
ギャラリーって小さいお子さんや親御さんにはハードル高いですよね。
騒いじゃダメ、触っちゃダメ、走っちゃダメ…って
ダメダメばっかり言うのも言われるのもしんどいもんです。
園児さんの目線よりはちょっと高い位置ですけど、
とってものびのびと絵の前に立ってくれている様子が見られて良かったです。









10月30日31日は、たちかわ創造舎という元小学校の施設で
演劇「想稿・銀河鉄道の夜」が再演されました。
初演の時にご縁があって絵を描かせていただき、
今回はカフェスペースにて宮澤賢治関連の絵を展示していただきました。
劇場はなんと元音楽室!
私は残念ながら見に行けなかったのですが
きっとどこにもないような舞台だったに違いないです。
見たかったなあ。
元小学校と言う空間に、私の絵もしっくりと馴染んでいるように見えました。










秋は運動会やお遊戯会があったり
連休が多かったりして
子どもとじっくりと過ごす時間が多いです。
子どもと過ごす以外の時間では、
ダイエットしたり冷えとりしたり断捨離したり
約1年越しで作画に入った絵本制作に向き合ったり
頭の中で寝かせてあったお話に耳を澄ませたりしています。

寒い寒いと言いつつ、外に出て首をすぼめる瞬間がすき。
今年もあと2ヶ月、変わらずのんびり歩いていきたいです。


Sep 14, 2015

summer


この夏、長女はいろんな事が出来るようになりました。

去年までは泣いて嫌がって入ろうとしなかった海、
はじめこそ怖がったものの、浮き輪に入ってひとりでぷかぷか浮かべるまでになった。

プールではざぶんと頭の上まで潜れるようになった。

縄跳びが飛べるようになった。

ばあばのおうちに、姉妹だけでお泊まりできた。

そして極めつけ、補助輪なしの自転車に乗れるようになった!

ひと夏でこんなにも人間って成長するものでしょうか。
出来るようになったこと、そのものも素晴らしいけど、
「これをしたい!」と思って、挑戦して、練習して、「出来た!出来たよ!」って
晴れ晴れした娘の笑顔が最高でした。


そして次女は相変わらずの臆病さで
海にも入らずプールでも決して顔を水につけようとしないし
まだまだ甘えん坊だし縄跳びはめちゃくちゃだけど
そんな小さな次女もなんて可愛いんだろう、
まだまだ臆病な君でいてね、などと母は思ってしまうのでした。






Sep 10, 2015

原画展in大阪、終了しました。













大阪ART HOUSEさんでの原画展が終了しました。
お越し下さった皆さん、気にかけて下さった方々、
大変お世話になりましたART HOUSEさん、ありがとうございました!

ART HOUSEにはじめてお邪魔したのは高校生のときで
公募型の絵本展があったのですが、コソコソと作っていた絵本を
そこに出展したのがはじまりでした。

それから大学に進学して卒業するまで
いろんな手法や切り口でなんやかんやと絵本を作っていました。
本来工作はあまり得意じゃないので
開くとバキバキ音が鳴る絵本とか、いやそもそも開かない絵本とか、
たくさん失敗しながらハードカバーを手製本していました。
上の写真「ナンデモナイ日。」もその1つです。
もう手元にも残っていないかも…かなり赤面モノですが
ART HOUSEに置いてありますのでご覧になった方は笑って下さい。

故郷関西での展示、大学の友人、高校の友人、中学の友人まで(!)
懐かしい面々にお会いできてとても嬉しかったです。
関西にお住まいの作家さんともお話しできて楽しかったな。

楽しい時間をありがとうございました。
また西の方でもなにか展示が出来ればいいなと思います。





Aug 20, 2015

在廊日のお知らせと、30歳の気持ち


先日お知らせした原画展の在廊日ですが、
9月5日と6日(期間中2回目の週末)になりそうです。

それから原画展ということで
絵本を購入して下さった方か
購入した絵本を持ってきて下さった方に
絵本の中頁のポストカードをおまけでプレゼントします。

久しぶりの関西の展示、
そして娘を残して私一人でははじめての遠出、
いろんな意味でドキドキワクワクしています。






___________________________



先日30歳になりました。
夫とは10歳離れているし、まわりにも年上の方が多いので
特に大きな感慨も心境の変化もなく過ぎるだろう…はずだったのですが
予想外に「やったー!」という気持ちです。
単純、
というか、
おバカなのか?


また新しくスタートラインに立ったような清々しい気分です。
子どもが小さくて今よりずっと大変だった頃、
しかも周りはみんなバリバリ仕事をしていて、
自分だけ置いていかれているようですごーく焦っていた時に、
「30歳になったら…」
「30を過ぎたら…」
「30歳から…」
と各方面の友人知人先輩方から励まされてきて、
私にとって「30」という数字がひとつの目標みたいに刷り込まれていたんですね。
とうとうきたか、と。なのですごく嬉しいです。

子どもたちからは可愛いお手紙を、
夫からは銀色のスニーカーをプレゼントしてもらいました。
銀色のスニーカー!
走り出すのにぴったりじゃないか。
30代も楽しんで生きたいです。





Aug 15, 2015

おやすみてんし原画展 at 大阪ART HOUSE









大阪はART HOUSEさんにて絵本の原画展を開催することになりました。

おやすみてんし原画展
2015年8月27日(木)〜9月8日(火)
ART HOUSE 1F GALLERY→http://art-house.sub.jp
OPEN 12:00~19:30
*9月2日はお休み
火曜と最終日は17:00まで

おやすみてんし(絵本塾出版)の原画と
小作品数点展示します。

関西での展示はなんと約3年ぶり!とても楽しみです。
会期中のいずれかの土日に在廊する予定です。
また確定したらお知らせしますね。








Jul 17, 2015

個展「ものがたりを さがして」ご報告

個展「ものがたりを さがして」無事終了しました。


1階には6月に出版されました絵本「おやすみてんし」の原画を展示しました。
表紙の絵だけ、額装せずそのまま展示したのですが
支持体がボール紙なことに驚かれる方が多かったです。
今のところ作品は、ボール紙に下塗りした上に、油絵の具で描くことが多いです。









2階の広いギャラリーには、個展用に書き下ろした作品10数点と、
今までに書いた絵を数点、展示しました。







個展、どうしようかなぁ、どんな絵を描こうかなぁと悩んでいたとき
手が動くままに何枚かラフスケッチを描いて
そうしたら出てきたのが13、4歳の女の子でした。





昔から「絵を描いていきたい」という思いはあって
14歳くらいってそりゃもうややこしかった。

なんとなくゲイジュツカやアーティストなんてのは
人と違っていて変わり者で破天荒にちがいない…という先入観。
そして、周りに気を使って目立つのが嫌いな、普通の中学生の自分。
理想と現実の格差に、誰だって右往左往する年頃かもしれません。
そんな女の子が今回の個展の主人公でした。

個展に展示した絵のうち数点は後日ホームページにのせます。
ご覧いただければ嬉しいです。





お越しいただいたみなさん、気にかけてくださったみなさん、
そしてウレシカのおふたり、本当にありがとうございました。

こんなふうに絵を描いて、それを展示して、人を呼んで…って
私そんなことしてていいんやろうか、だいじょぶだろか、
でもそうしたい、見てもらいたい、人に会いたい、
でもでも自信もない、どんな顔でお店に居たらいいんだろう、
お客さんはどんな顔をするだろう、どうしようどうしよう、ああ!


…って面倒くさいくらいガチガチに緊張してましたが、みなさんのおかげで幸せでした。
またどこかでお会いできたら嬉しいです。
長くなりましたが改めて、
本当にありがとうございました!








Jul 7, 2015

「おやすみてんし」絵本塾出版・6月発売




「おやすみてんし」絵本塾出版
6月発売
1,300円+税

初めての商業出版の絵本が出版されました。



「そのよる はなちゃんは めずらしく ねむれませんでした。
 ほしの またたくおとが きこえてくるような
 とてもしずかな よるでした。」

はなちゃんは静かな夜に
窓の外から小さな声を聞きます。
あちこちで眠りにつくこどもたち。お母さんやお父さんと暖かい布団。
はなちゃんの目の前がぱっと明るくなって、
ふわりと光る、なにかが通り過ぎました…




「きょうはもうねます」
という元々自費出版していた私家版の絵本から、このお話は生まれました。
物語は全くの別のものとして作り直しましたが
眠りにつく時には、子どもも、そして大人も、
安心して守られた心地であってほしいという思いは同じです。
読んでいただけると嬉しいです。

書店や、下記の絵本塾出版サイトからリンクしているネット書店などなどでご購入いただけます。


よろしくお願いいたします!






Jun 30, 2015

在廊日のお知らせ






いよいよ明後日から個展がはじまります。
いつになくドキドキしてます。

在廊日のお知らせです。

2日(木)15時〜19時頃
4日(土)14時〜19時頃
5日(日) 14時〜19時頃
10日(金)15時〜閉店
12日(日)13時〜閉店
13日(月)15時〜閉店

上記は今わかっている分なので
他の日にも行けそうな日には在廊します。
また場合によっては急にスケジュールが変更になることもあります。
申し訳ありませんがご了承ください。




個展『ものがたりを さがして』

2015年 7月2日(木)〜 7月13日(月)
火曜定休 
open:12時~20時


















ある なつのはじめの はれた日のこと

リュックのなかには ノートとえんぴつ

よみかけのほんと さくらんぼ

こうちゃをいれた すいとうも

「どこいくの?」 おかあさんが きいた

「ちょっとそこまで ものがたりを さがして」



ウレシカさんでは2013年に続き2回目の個展となります。
初の商業出版となる絵本『おやすみてんし』(絵本塾出版)原画も数点展示。 


Jun 14, 2015

個展「ものがたりを さがして」7/2(Thu) ~ 13(Mon) at URESICA



個展のお知らせです。

松村真依子個展『ものがたりを さがして』

2015年 7月2日(木)〜 7月13日(月)
火曜定休 
open:12時~20時



















ある なつのはじめの はれた日のこと

リュックのなかには ノートとえんぴつ

よみかけのほんと さくらんぼ

こうちゃをいれた すいとうも

「どこいくの?」 おかあさんが きいた

「ちょっとそこまで ものがたりを さがして」



ウレシカさんでは2013年に続き2回目の個展となります。
初の商業出版となる絵本『おやすみてんし』(絵本塾出版)原画も数点展示。 
こちらの絵本についても後日ブログでお知らせします。
在廊日などはわかり次第ブログやTwitterにてお知らせしたいと思います。

URESICA ウェブサイト


描きたい風景がたくさん頭の中にあって
手の遅さや過ぎる時間の早さにひたすらもどかしい。
そして描くってなんて楽しいんだろうって毎日思いながら絵を描いています。
どうかたくさんの方に見ていただけますに。






Jun 11, 2015

secret party, girls only please

うちの家で極たまに秘密裏に開催されるピザパーティー…
といってもメンバーは私と娘たちだけ。
キッカケは夫がお酒を飲みに出かけた夜に
なんとなく私がむしゃくしゃして
DVD見ながらデリバリーでも頼んで食べてしまおうぜ!
女3人でピザパーティーだ!やっほーい!…という事でした。

うちの家はリビングにテレビがなくて
寝室にしている和室に小さいのが1台だけ。
なのでご飯を食べている時にテレビがついているなんて、普段はあり得ないこと。
ピザパーティーを開催する日だけは
和室にタオルや小さいビニールシートを敷いて、
地べたにお皿やピザを並べ、
テレビを見ながらダラダラ食べるのがとても特別なのです。

最近はピザを簡単に作る方法を身につけたので(クックパッド参照)
デリバリーを頼まなくても良くなって
ピザパーティーの頻度が上がってしまっています。




「女だけで」という名目で、娘たちと悪いことをするのが好き。
もちろん悪いことと言っても本当に悪いことではなく
朝からパンケーキに生クリームを山盛り乗せて食べるとか、
ケーキを3人で4個食べるとか(食べ物ばっかり…)
そんなもんです。
こそこそクスクスしている様子に、夫はちょっとイヤそうだけど。

普段はダメダメ!ばかり言いがちで
だからときどきは「特別ね」って、一緒に悪い顔をしたい。
ウシシ…イヒヒ…って言いたいの。3人でクスクス笑いながら。




こうしてまた、女ばかりの悪の集いが開かれるのありました。





Jun 7, 2015

who is in trouble?

娘たちと一緒にクレヨンしんちゃんを見ていました。

ヒヤヒヤするのが嫌いなこどもだった私は
イタズラばかりして怒られるしんちゃんが、子どもの頃は苦手でした。
でも大人になってから改めて見てみると、
なんとも可愛らしくておかしくて面白い。今はとても好き。
(ちなみに「おさるのジョージ」も同じく)

先週のしんちゃん。
いつも通りしんちゃんは幼稚園バスに遅刻して
みさえがいざ送っていこうと家を出ると
ざーざー雨が降ってきました。
車に泥をはねられたり、
お布団を干しっぱなしなことに気づいて引き返したり、
道路工事ですごく回り道をしたり…と散々な目にあって、
やっとの思いで幼稚園に辿り着きます。
すると先生が出てきて
「さっきみんな帰ったところですよ」と。
しんちゃんがプリントを渡し忘れていて、
その日が臨時の午前保育だったことが伝わっていなかったのです。
もちろん激怒するみさえ。
「お、お弁当食べてくる〜!」としんちゃんは逃げていったのでした。


ここまできて「かわいそう…」と思わず心の声が漏れてしまった私。
すると長女が「誰が?」と聞きました。
「誰が、って…当たり前にみさえでしょ」と言いかけて
あぁそうか、娘はしんちゃんなんだ。とハッとしました。

うっかりプリントを渡し忘れたことで
一生懸命幼稚園まで歩いたのに
着いてみたらお友達もいなくて
お母さんにめちゃくちゃ怒られる、かわいそうなしんちゃん。

そうかそうか、そうなのかー!って
些細なことだけど、妙に納得して言葉を呑んだのでした。



Jun 1, 2015

her own boat


ああ気がつけば、このところ次女の話題ばかりでした。
はじめての園生活、はじめての言葉、はじめての絵…
出来なかったことが出来るようになる、
分かりやすい成長を目の前にして
ついついそちらにばかり気を取られていて。
もちろんその間にも、長女は素晴らしいお姉さんに成長しています。



半年程前、長女には少々ヒヤヒヤする時期がありました。
園から帰ってくるといつも情緒不安定で、
大声で泣いたり、叫びながら怒ったり、
かと思えばテンションが上がり過ぎてゲラゲラ笑いながら転げ回ったり。
あまりの落ち着きのなさに心配になって、
今となっては可笑しいですが「4歳 情緒不安定」で検索してみたりして。
私もまた不安定になっていました。

私に向かってグーで全力パンチ、頭突きまでして(!)癇癪を起こす娘を
なだめたり、すかしたり、こっちも激怒したりしながら
知らぬ間に長女は年中さんになっていました。


最近ふと気がつけば
長女は全然癇癪も起こさずすっかり落ち着いています。
それどころか、ときどき気の合う女友達のような一面もあって驚いてしまう。
「不安定な時期って通るんだよね」と
年長の娘さんを持つママさんが言っていた通り、
長女は自分のどうにもならない感情と一生懸命戦ったり爆発したりしながら
お姉さんへの階段を一段上ったようでした。


つい先日長女とふたりで歩いている時、
幼い頃の自分にそっくりなこの子のことを、
私は心の底から理解したいし、
そしてまたこの子は私とはすっかり別人格であり
全ては理解できないんだという
何とも言えない想いに駆られました。
寂しいと言うよりは、眩しい。
ひとりの女の子として歩きはじめた娘が眩しくてキラキラして。

まだ少し早いかな。
だけど、長女は自分の小舟を、しっかり漕ぎ出しているようです。





May 25, 2015

oka-san

5月23日

次女と話していると、なんだか違和感を感じて
いったいなんだろうな、いつもとなにかが違う…と違和感の元を考える。
あっそうだ、サ行がなんだか変だ。

「あのすぁ(あのさ)」
「みすぁこすぇんすぇーが(みさ子せんせいが)」
「おかあすぁん(おかあさん)」

まだ日本語に慣れない外国人のサ行のような、
「オイスィー デス!」みたいな、そんな感じ。
ぷぷぷ、おかしいな…と目を細めていて、
ハッ!とした。

違う違う、サ行がおかしいんじゃないぞ、
そもそも次女はサ行が発音できなかったのだ。
その子がサ行を喋っているんだ…!



次女はサ行がタ行になるタイプの幼児語で
いつも私のことを「おかあたん!」と呼んでいた。
みさ子先生は「みたこてんてい!」に聞こえるし、
私の真似で口癖になってしまった「あのさ、なんかさ」も
「あのた、なんかたー」と言っていた。

幼稚園に行き始めて、はっきりと喋る他の園児を見ながら
「きっとあっという間に「おかあさん!」って言うようになるのよね…」なんて、
一抹のさみしさを感じていた。
そしてその日が、とうとうやってきてしまったのだった。


「おかあさんって呼んでみて?」
と言うと、次女は恥ずかしそうに
「おかあすぁん」
と言った。
「うわーん!」と思わず声に出して言ってしまった。
「おかあたんじゃなくて、おかあさんになったのね!うわーん!」


次女は、ふふふふ、と笑っていた。





May 21, 2015

and then, a school trip

昨日は幼稚園の親子遠足がありました。

晴れて暑くて遠足日和!
だだっ広い芝生の公園を、
親子で走り回ったり
シートを敷いてお弁当食べたり。
そこはいつも私たち親子がピクニックに行く身近な場所なんですが
全園児300名以上(とその親)が集合するとそりゃあ賑やかでした。

年少と年中、それぞれに娘がいる私は、
各クラスの集合写真に駆けつけたり、
親子ゲームという時間に両方のクラスをハシゴしたり、
なんだか「母、大忙し」な一日でしたが、とても楽しかったです。

「兄弟のいるママは忙しいよ〜」と聞いていたし
新しいクラスのママさんたちと仲良くなれるのか不安もあって
行くまでは、正直気が重い…と俯きがちでしたが、行けば楽しいもんだ。
なんだってそうだ。
行ってしまえば、やってしまえばいいんだ。
出不精の自分に呪文の如く言い聞かせたいです。



小さな子どもたちがたくさん走り回ったり土を掘ったり
小枝を集めたりしているところを見ると
まぁまぁこの子たちはみんな、なーんて可愛いんだろう…と惚れ惚れしてしました。
自分の子だけでなく、みーんなかわいい、愛しい。
こういう気持ちを得られたのは園に通っているおかげです。
地面を転げ回る笑顔、葉っぱケーキを作る真剣な顔、
みんな愛されて、守られている。
無欲で無心で無限でああ最高!って感じ。


どうかどうか、世のこどもたちがみんなちゃんと愛されますように。
小さい子って太陽みたい、恒星なのね。
大人はその光を受ける月か地球かってところかしら。






May 19, 2015

a small trip to Nagano








娘2人と3人旅。
諏訪湖の近く、緑多い場所にすむ友人を訊ねていきました。

空が広い!
遠くには切り立った八ヶ岳を臨み、
近くには青々と白樺の林が茂り、
あちこちにたんぽぽが白い綿毛をつけて、
ぽんぽん、ぽんぽん、音符みたいに咲いていました。
どこにいても、いつも側に美しい雑木林があって
「いいなー」「きれいやなー」と何度も思いました。
いや、たぶん言ってました。

夕方近くの銭湯につれていってもらいましたが
帰り道に見た夕焼けのきれいなこと。
赤い空が水田に写り込んで、夕焼けがふたつ。
写真にとるのはもったいないって思ってしまった。


娘ふたりと友達んちのやんちゃ君はあっという間に仲良くなりました。
次女が一人前にお姉さんぶっているのがおかしかったな。
息子くんが「おねえしゃーーーん!」と
遠くでも近くでも関係なく大きな声で呼ぶのが可愛くて可愛くて。
長女は少し前までは虫も動物も「怖いー」と言っていたけど
この旅で初めて、草をヤギさんに手からあげることが出来ました。
虫もぶんぶん飛んでいたけど、だんだん慣れて、
少しは度胸がついたかな。

あちこちお出かけした後で疲れているだろうに、
野菜たっぷりで美味しい夕飯まで作ってくれて
この場を借りて本当にありがとう、Y家のみなさん。
子どもが3人集まるとそれはそれはドタバタしていて
夕飯の写真を撮りそびれたのが悔やまれます。



実家以外で3人だけで遠出したのははじめて。
旅の良いことは娘たちと同じ思い出を語り合えることだなと気がつきました。
「あれが面白かったね〜」「これが美味しかったね〜」と
お風呂につかりながらお喋りする時間は至福のひと時でした。




May 12, 2015

May has come


次女の慣らし保育に伴う送り迎えや保護者会、
打ち合わせや絵本の絵の修正作業など、
綱渡りでドタバタの4月が過ぎていき、
やっと迎えた5月。

連休は珍しく都内であちこち遊びに行きました。
はじめてバーベキューをしてみたり(結論、テーブルと日よけは必須)
ちょっと街に出かけてみたり。
そしてとにかく「公園に行きたい!」が口癖の長女、
毎日どこかしらの公園で遊んでいました。
紫外線と日焼け止めのWパンチで肌が、目が、荒れる荒れる…




そんな連休を終えて、やっと次女の園生活も軌道に乗ったのが昨日のこと。

「今日から個展用の絵を描くぞ!」を意気込んでいたのに
急にぽーんと放り出されたような気持ちになって
なんだかふわふわしちゃって、体が机に向かわなかった。


よく考えれば、昨年度だって、
長女は幼稚園に行き、
次女は週3、4日は昼過ぎまで保育園に行っていたので、
タイムスケジュール的にはそれほど大きな変化ではないはず。
一日の自由度30%が50%になったくらいでしょうか。

それなのに、突然に肩の荷がおりて
以前は自由になる時間はとにかく「やれるだけのことはやる!」と
遊ばず休まず過ごしていたのに、
今は「ちょっとお茶でもしちゃおうかしら〜」なんて。
(もちろん個展が近づいてきたらそんなことは言っていられないけど。)



ずっと自分を焦らせて、急がせていたのは「罪悪感」。
「子どもを預けてまで、生活の糧にもならないのに
 制作をしたり発表したりするその意味はなに?」と責めていた。
それこそ組織に属して働くお母さんたちや、
現場仕事で代わりの利かない仕事をしているお母さんたちは、
きっと大変な苦労、苦心をしながら働いているんじゃないかと、本当に尊敬します。
また、そんな人たちと自分を勝手に比べて、
大きなお金を稼ぐでもなく、私が休業しても穴が空くでもないのに
なぜ絵を描くことを休めないのか?と何度も何度も問いかけて、
そしてやっぱり描くことも、責めることも辞められなかった。
バカだなぁって思いながら。



そんな自問自答の5年間が過ぎ、
次女の入園と共にふっと心が軽くなりました。
娘は娘の仕事をする、私は私の仕事をするんだってやっと思えた。


そわそわして落ち着かなかったけど
でもやっと心の整頓ができたかな。ふー。
7月には個展があります。がんばるぞ。








Apr 12, 2015

so small in the room







先週は次女の入園式がありました。

お姉ちゃんと一緒に幼稚園に行けることが楽しみで仕方なかった次女。
でもお姉ちゃんとクラスは違うんだよってこと、知らなかったかな。

初日、緊張すると斜めに傾いてしまう姿勢で、
肩からかけたカバンがずり落ちそうになりながら、
黙ってクラスルームに入っていきました。

慣らし保育はたった1時間、近くの喫茶店で時間を潰してから迎えにいくと、
園児さんたちはみんな自分のお席に着席してお迎えを待っていて、
次女もちょこんと座っていました。その肩の小さいこと。

私の姿を見つけると真顔だった顔がほんの少し笑顔になって
そのままじっとしながら教室の中でニヤニヤしていた。
こんなとき、長女ならぱっと満面の笑顔になって手を振っていたけど、
そういう性格ね君は。恥ずかしがりやで甘えん坊。

帰り道緊張の解けた次女は、
「きょうねシールをもらったの、ほらこれ、おはなのとキラキラの」
と自慢げに連絡帳を見せてくれました。



教室の中でたくさんの園児さんに囲まれた次女の姿
心細げで緊張した表情、思い出すとなんだか泣きそうになってしまう。
嬉しいんだか、切ないんだか
春の気分ってそういうものだった。







Apr 9, 2015

April is always




4月はいつだって落ち着かない。
昨年も5年前も15年前も、もちろん今年も。


4月のことを口走りながら3月を振り返りますが
3月にしたことは制作、制作、花見、花見、制作…。


横浜の動物園、ズーラシアには行かれたことありますか。
ゆいツール開発工房さんはスマトラの森林を守る活動をされています。
ズーラシアのスマトラトラのエリアで、4月から森林破壊の現状を訴えるパネルを展示されることになり、
そちらにイラストを使っていただきました。
画像はゆいツールさんのブログを見ていただければと思うのですが
この絵、原画も大きいですがパネルも特大です。
難しいことはわからなくても、それをみた子どもが
どうしてトラの親子は悲しい顔をしているの?とか
どうして地面はこんな色なの?とか
赤いぶつぶつしたものは何?とか
少しでも疑問がわいてくれたらいいなぁと思います。



今は絵本を2冊、制作しています。
まだ完成していないことを日記に書くのはどうかと思って書いていなかったんですけど
夏と秋の刊行を目指して頑張ってます。
勉強することばかりです。ありがたいです。
夏休み前には個展もします。

なので、この頃ひっそりしているし
インスタは食べ物と公園の写真ばかりだし
絵描き辞めたか?という雰囲気ですが、こっそりしつこく描いてます。


金曜日は入園式。
4月の話はまた今度。
















Feb 21, 2015

5cm away


先日、確かお風呂上がりにパジャマを着せている時だったか、
ふと次女を見て「この子、大きくなったな…」と驚きました。
体格というよりは、雰囲気、醸し出すオーラ、自我の芽生え?
「私は私よ!」
と言う自他の境界線が、ある瞬間を境に一段とはっきりしたような気がするのです。
言葉で現すのは難しいのだけど、次女から感じとるものが変わった。
きっかけはもしかしたら4月から通う幼稚園の一日入園に行ったことなのか、
それともお姉ちゃんの参観日に同行したことなのか。
今までだってずっとそうでしたが
子どもの成長は坂道じゃなくて階段、突然ぽーんと一段上に飛び乗る瞬間がやってくる。

頼もしくて、眩しくて、こちらは少し寂しい。
つい一週間程前まで皮膚の近さにいた次女が
5センチ遠くに行ったように感じた出来事でした。



Feb 14, 2015

wasurenbo yo-kai

ああ、もう、日々母親としてのタスクに追われています。
雑費の支払して、
検診の書類書いて、
次女の入園準備に長女の参観、
病院にも連れて行かなきゃ、
歯医者からもハガキが届いていた、
そろそろ髪も切らなくちゃ前髪が目にかかってきた…

全く手帳を活用できていないので
あっちこっち様々な用事が重なると
頭がパンクしてあれこれ忘れる。
娘の体操の日に体操服を着せるのを忘れて
園で借りた服を着て帰ってくることももう何度か。
延滞金を払うのが怖いので
DVDのレンタルは月額制にしてしまった。


「おかあさんにはわすれんぼう妖怪がついてるね!」
娘に言われ、
「ホント困っちゃう〜妖怪追っ払って〜」
って、笑って許してもらえるのはいつまででしょうか。


Feb 12, 2015

but slowly still slowly

絵の制作のスピードが遅くて…

きっといろんな方法で絵を描く方がいるけど
私は何枚も同時に進めていくのが向いているように思う。
油絵具の特性上、途中で乾き待ち「ベンチタイム」が必ずあるので
効率的にもやはり同時進行していかないといけない。

でも輪唱のように一枚終わったらまた一枚追加…というのは、
区切りがなくて永遠にチャイムがならない授業中みたいだ。
なのでよーいスタート!で4、5枚を一斉に描きはじめて
みんながゴールするのを待ってから、またスタートラインに立つようにしている。

でもやっぱり遅くて…

運動神経が鈍い、反射神経も鈍い、
せっつかれるのが嫌い、どうやら用がなければ歩くのも遅いらしい、
じわじわ、じわじわと
出来上がるのか上がらないのかわからない絵たちを前に
気持ちばかり焦って冷や汗をかいている。





Feb 11, 2015

o n i



2月に入ってまず1番のイベントは節分だった。
次女は大の鬼嫌い。「鬼が…」と言うだけで「うぇ〜!」を顔を歪ませて泣いてしがみつく。
そんな次女が鬼と対面したら一体どうなってしまうのか…

まずは通っている園での豆撒き。
先生たち、園児を本気で怖がらせようと気合いを入れていたらしく
子どもたちが和やかにブロック遊びをしている最中に突然鬼がベランダから乱入。
泣き叫ぶ園児たち。もちろん次女も。豆なんて投げられるはずもない。
その後、降園時間までずっと、次女は鬼ショックから立ち直れずにいたらしい。

そしてもちろん、家でも豆まきはしなければいけない。鬼だってやってくる。
「もう来ない?」「来る?」「来ないよね?」と聞き続ける次女に、
私だって鬼ではないので、豆まきの意味をちゃんと説明して、
「お父さんが鬼のお面を被ってやってくるのよ。」と種明かしもした。

ところがいざ鬼のお面にヒートテック上下の「鬼とーちゃん」がやってくると
次女泣き叫んで机の下に隠れてなす術無く、
机ではスカスカするのか、椅子の下にまで潜り込んで、
鬼が退散した後も震え泣き。
お父さん(さっきまで鬼だった)に抱っこされたまま泣き疲れて寝たのだった。

ちなみにはじめは笑いながら豆を撒いていた長女も
豆が切れると、武器が!ない!と焦って号泣していた。
大豆様々。





Jan 27, 2015

days in January

日々のこと。

ここ最近見た中で一番素晴らしかった絵本は
モーリス・センダックの「ムーン・ジャンパー」です。
ジャニス・メイ・ユードリーという作家の言葉に
センダックが絵を描いたもので谷川俊太郎訳。
本屋さんで見て「ほー」っと思わずため息をつき、
数日後か数週間後にとうとう我慢できず手に入れて
家でも何度も何度も開きました。

この絵本の素晴らしいところは、詩のような文章と抑えた色でありながら、
うちの小さな姉妹も夢中になって「もういっかい!」「もういっかい!」と言う。
登場する子どもたちが生き生きして子どもそのものだから?
怪しい月明かりのせいか、ところどころの子ども心をくすぐる言葉遣いかな。

日当りの良いソファの下で開いても
もう日が落ちてから赤い電球の下で開いても
それぞれに美しくて、怪しくて、やっぱり美しい。







最近になって絵を描いている時も音楽を聴くことができるようになりました。
本当に集中すると全く耳に入っていないので、聴いていると言うのか分からないけど
なんとなく、気分とか、リズムとかを作るのにはいいなと思えるようになった。
Rachael Daddはなにかで紹介されていて、myspaceかどこかで視聴して
あーこれは好きだなーっと思って通販したらやっぱり好きだった人。
この前深夜の制作時間にふと動画を見始めたら、
at Rachael's houseというシリーズがなんとも気持ちよくて
心は…どこだろう分からないけど…ヨーロッパの空の下。







風が強い夕方にふと思い立って娘たちと凧揚げに行きました。
同じ考えの人はたくさんいて、いろんなキャラクターのカイトを上げる子どもが大勢。
でも私たちが持っているのは夫がヴィレッジヴァンガードで買ってきた小さな小さな凧、
走っても走っても高くは上がらないし、
段々ただ走っていることが面白くなってきて、
3人でゲラゲラ笑いながら凧を引きずって走り回りました。あぁ面白かった。







Jan 8, 2015

2015






明けましておめでとうございます。
(というには少し遅いですが…)

年始に奈良に帰っていました。
おみくじでは大吉を引いたのに書いてあることは辛辣でした。
お天気の良い日に行った大きな公園には古墳群があり、
それらは古墳と言ってもただの小高い丘なのですが、
古墳のふもとのテーブルでお弁当を食べ、
古墳の勾配で落ち葉をまき散らして遊び
古墳の上でタンポポが咲いているのを見つけました。
奈良っていいとこね。

今年もいそがしく、
子どもの後を追いかけ
絵を描き
台所に立つのだと思います。
一歩一歩前に進んでゆけますように。