May 25, 2015

oka-san

5月23日

次女と話していると、なんだか違和感を感じて
いったいなんだろうな、いつもとなにかが違う…と違和感の元を考える。
あっそうだ、サ行がなんだか変だ。

「あのすぁ(あのさ)」
「みすぁこすぇんすぇーが(みさ子せんせいが)」
「おかあすぁん(おかあさん)」

まだ日本語に慣れない外国人のサ行のような、
「オイスィー デス!」みたいな、そんな感じ。
ぷぷぷ、おかしいな…と目を細めていて、
ハッ!とした。

違う違う、サ行がおかしいんじゃないぞ、
そもそも次女はサ行が発音できなかったのだ。
その子がサ行を喋っているんだ…!



次女はサ行がタ行になるタイプの幼児語で
いつも私のことを「おかあたん!」と呼んでいた。
みさ子先生は「みたこてんてい!」に聞こえるし、
私の真似で口癖になってしまった「あのさ、なんかさ」も
「あのた、なんかたー」と言っていた。

幼稚園に行き始めて、はっきりと喋る他の園児を見ながら
「きっとあっという間に「おかあさん!」って言うようになるのよね…」なんて、
一抹のさみしさを感じていた。
そしてその日が、とうとうやってきてしまったのだった。


「おかあさんって呼んでみて?」
と言うと、次女は恥ずかしそうに
「おかあすぁん」
と言った。
「うわーん!」と思わず声に出して言ってしまった。
「おかあたんじゃなくて、おかあさんになったのね!うわーん!」


次女は、ふふふふ、と笑っていた。





May 21, 2015

and then, a school trip

昨日は幼稚園の親子遠足がありました。

晴れて暑くて遠足日和!
だだっ広い芝生の公園を、
親子で走り回ったり
シートを敷いてお弁当食べたり。
そこはいつも私たち親子がピクニックに行く身近な場所なんですが
全園児300名以上(とその親)が集合するとそりゃあ賑やかでした。

年少と年中、それぞれに娘がいる私は、
各クラスの集合写真に駆けつけたり、
親子ゲームという時間に両方のクラスをハシゴしたり、
なんだか「母、大忙し」な一日でしたが、とても楽しかったです。

「兄弟のいるママは忙しいよ〜」と聞いていたし
新しいクラスのママさんたちと仲良くなれるのか不安もあって
行くまでは、正直気が重い…と俯きがちでしたが、行けば楽しいもんだ。
なんだってそうだ。
行ってしまえば、やってしまえばいいんだ。
出不精の自分に呪文の如く言い聞かせたいです。



小さな子どもたちがたくさん走り回ったり土を掘ったり
小枝を集めたりしているところを見ると
まぁまぁこの子たちはみんな、なーんて可愛いんだろう…と惚れ惚れしてしました。
自分の子だけでなく、みーんなかわいい、愛しい。
こういう気持ちを得られたのは園に通っているおかげです。
地面を転げ回る笑顔、葉っぱケーキを作る真剣な顔、
みんな愛されて、守られている。
無欲で無心で無限でああ最高!って感じ。


どうかどうか、世のこどもたちがみんなちゃんと愛されますように。
小さい子って太陽みたい、恒星なのね。
大人はその光を受ける月か地球かってところかしら。






May 19, 2015

a small trip to Nagano








娘2人と3人旅。
諏訪湖の近く、緑多い場所にすむ友人を訊ねていきました。

空が広い!
遠くには切り立った八ヶ岳を臨み、
近くには青々と白樺の林が茂り、
あちこちにたんぽぽが白い綿毛をつけて、
ぽんぽん、ぽんぽん、音符みたいに咲いていました。
どこにいても、いつも側に美しい雑木林があって
「いいなー」「きれいやなー」と何度も思いました。
いや、たぶん言ってました。

夕方近くの銭湯につれていってもらいましたが
帰り道に見た夕焼けのきれいなこと。
赤い空が水田に写り込んで、夕焼けがふたつ。
写真にとるのはもったいないって思ってしまった。


娘ふたりと友達んちのやんちゃ君はあっという間に仲良くなりました。
次女が一人前にお姉さんぶっているのがおかしかったな。
息子くんが「おねえしゃーーーん!」と
遠くでも近くでも関係なく大きな声で呼ぶのが可愛くて可愛くて。
長女は少し前までは虫も動物も「怖いー」と言っていたけど
この旅で初めて、草をヤギさんに手からあげることが出来ました。
虫もぶんぶん飛んでいたけど、だんだん慣れて、
少しは度胸がついたかな。

あちこちお出かけした後で疲れているだろうに、
野菜たっぷりで美味しい夕飯まで作ってくれて
この場を借りて本当にありがとう、Y家のみなさん。
子どもが3人集まるとそれはそれはドタバタしていて
夕飯の写真を撮りそびれたのが悔やまれます。



実家以外で3人だけで遠出したのははじめて。
旅の良いことは娘たちと同じ思い出を語り合えることだなと気がつきました。
「あれが面白かったね〜」「これが美味しかったね〜」と
お風呂につかりながらお喋りする時間は至福のひと時でした。




May 12, 2015

May has come


次女の慣らし保育に伴う送り迎えや保護者会、
打ち合わせや絵本の絵の修正作業など、
綱渡りでドタバタの4月が過ぎていき、
やっと迎えた5月。

連休は珍しく都内であちこち遊びに行きました。
はじめてバーベキューをしてみたり(結論、テーブルと日よけは必須)
ちょっと街に出かけてみたり。
そしてとにかく「公園に行きたい!」が口癖の長女、
毎日どこかしらの公園で遊んでいました。
紫外線と日焼け止めのWパンチで肌が、目が、荒れる荒れる…




そんな連休を終えて、やっと次女の園生活も軌道に乗ったのが昨日のこと。

「今日から個展用の絵を描くぞ!」を意気込んでいたのに
急にぽーんと放り出されたような気持ちになって
なんだかふわふわしちゃって、体が机に向かわなかった。


よく考えれば、昨年度だって、
長女は幼稚園に行き、
次女は週3、4日は昼過ぎまで保育園に行っていたので、
タイムスケジュール的にはそれほど大きな変化ではないはず。
一日の自由度30%が50%になったくらいでしょうか。

それなのに、突然に肩の荷がおりて
以前は自由になる時間はとにかく「やれるだけのことはやる!」と
遊ばず休まず過ごしていたのに、
今は「ちょっとお茶でもしちゃおうかしら〜」なんて。
(もちろん個展が近づいてきたらそんなことは言っていられないけど。)



ずっと自分を焦らせて、急がせていたのは「罪悪感」。
「子どもを預けてまで、生活の糧にもならないのに
 制作をしたり発表したりするその意味はなに?」と責めていた。
それこそ組織に属して働くお母さんたちや、
現場仕事で代わりの利かない仕事をしているお母さんたちは、
きっと大変な苦労、苦心をしながら働いているんじゃないかと、本当に尊敬します。
また、そんな人たちと自分を勝手に比べて、
大きなお金を稼ぐでもなく、私が休業しても穴が空くでもないのに
なぜ絵を描くことを休めないのか?と何度も何度も問いかけて、
そしてやっぱり描くことも、責めることも辞められなかった。
バカだなぁって思いながら。



そんな自問自答の5年間が過ぎ、
次女の入園と共にふっと心が軽くなりました。
娘は娘の仕事をする、私は私の仕事をするんだってやっと思えた。


そわそわして落ち着かなかったけど
でもやっと心の整頓ができたかな。ふー。
7月には個展があります。がんばるぞ。