Jan 25, 2017

「そのぬくもりはきえない」岩瀬成子


「そのぬくもりはきえない」
岩瀬成子さん


4年生の波ちゃんが、一人暮らしで高齢のおばあさんの犬の散歩を引き受けて、そこから起こる出会いや変化。

この本を読んで、私は母親でもあり娘でもあることを改めて実感した。
波ちゃんの心のモヤモヤに私も一緒に苦しくなり、
お母さんの言い様ややり方にも「確かにそうなっちゃうよなぁ…」と自分を省みた。

波ちゃんくらいの年頃の女の子が、このお話を読んだらどう思うんだろう。
共感して、私も変わりたいと思うだろうか。
でも現実にはそんな風には変わらない環境や親や自分にガックリするだろうか。
私だったらどうしたかな。うーん。


懐かしい、幼い頃の閉塞感や、
道ばたの匂いや、女の子同士の面倒なあれこれ、
いろんなことが目の前にありありと浮かび上がった。

「匂い」がカギだな、と思った。
素晴らしいお話を読むと、その世界の匂いがする。


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