May 26, 2017

勉強と諦め


最近はガシガシ本を読んでいるんですが。
ある方向の物事について「知りたい!」「学びたい!」という気持ちが強い。
1冊読むとまた次の1冊、また次の1冊…とリレーのように自然と襷が繋がれていき、
読むごとに「へー!」「ほー!」「なるほどー!」といちいち感嘆し、脳に新しい領域が広がるような気持ちがしています。まだまだもっと勉強したい。


逆にあるひとつの方向については30代もそこそこにして諦めつつあります。
それは「名前を覚えること」です。
人名、本や映画のタイトル、地名、曲名、店名なんでもいいんです、ひとつの物に付くひとつの呼称。
それがどうしてもどうしても覚えられなくて、「怠慢だ!」と言われるとごめんなさいって感じだけど、どんなに努力しようとも覚えられないのだからやっぱりもう仕方ないんじゃないかと思い始めています。今の年齢の倍になる頃には全ての物が「あれ」「これ」「あなた」になっているような気が。


さて私がガシガシ読んでいる横で、長女もまた読んでいます。
最近の長女は本の虫です。
机を挟んで、ソファで隣り合って、私は私の、長女は長女の本を読んでいます。
親しい人と同じ空間に居ながら、それぞれの楽しみに静かに勤しんでいる。
これこそが私がずっとずっと求めていたことのような気がして、時々この上ない幸福感に包まれます。
そのうち長女は自分の部屋に引っ込んでいくことになるのかもしれないけど、束の間の幸せを享受したいと思うこの頃です。





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